こんにちは、船原です。
最初、
一人でビジネスを始めるという人は多いと思います。
しかし、
ビジネスが拡大していくに連れて、
オフィスを借りて、
人を雇って、
どんどん仕事を任せていって
スケールアップを目指す人もこれまた多いですよね。
しかしながら、
そこに結構、壁を感じてしまう、
もしくは、
人を雇用したけれど上手く行かずに
結局、またひとりになっちゃう・・・
という人も多いです。
人を雇用するって本当に難しいです。
もちろん、
法律面とか資金面とか場所とか、
いろいろ難しいことがあるのですが、
そこは大きな問題ではない。
一番、大きな問題は、
あなたの雇用に関する考え方にあります。
もし、あなたが、
理想主義的で完璧主義なのであれば、
雇用はうまくいかない確率が高いです。
なぜなら、
雇用する人は、当たり前ですが、
あなたとは違う人だからです。
あなたとは違う人なので
あなたが何を思っているか、
どういう要求を持っているのか、
どのようにしてほしいのかを、
完璧に理解することはできません。
あなたが、
とある仕事をいついつまでにどのようにやってほしいと思っていたとして、
それを完璧に再現することは100%不可能です。
違う人格だから、
方法も気持ちも能力値も全部違うわけ。
なのに、
雇ったからには全部完璧にやってくれないとダメと思い込んでいると、
どんどんイライラが溜まってきて、
最終的には
「あーーーー、もう、自分でやるわー!」
ってなって、
仕事を取られた人は何もやることがなくなり、
退社していきます。
そして、
振り出しに戻る。
まぁ、
こんな偉そうなことを行っている僕も、
(まったく完璧主義者ではないですが)
そういうふうに従業員さんの仕事を取っちゃったりすることはよくありまして、
申し訳なく思ってます。
なので、
人を雇う際の心構えとしては、
まず相手が自分ではないという、
超スタンダードなところから再認識する必要があります。
自分じゃないから、
自分と同じようにはできないのです。
また、
自分じゃないから、
ちゃんと伝えないと3分の1も伝わらないです。
(ああいうふうにやってほしいなー)
と心のなかで思ってて、
そのとおりにことが進む確率は0に近いです。
「これをこのようにこういうふうにいつまでに完了させて」
ってきちんと指示して、
マニュアルも渡して、
それでも100%再現することは難しいですよ。
とある本では、
20%くらいの再現率を予想しておきましょうって書いてるくらい。
なので、
マニュアルを作って、
きちんと指示をだすこと。
仕事だけ投げっぱなしにして、放置しないことが重要です。
期待値が高すぎると
基本的には失望してしまうので、
期待値は下げておくこと。
これは従業員さんを見くびることではなく、
そもそも別人格の人に100%を求めるのが間違っているということですね。
最後に、
もし自分の仕事を100%再現できないと回収できないレベルなのであれば、
そもそも雇用することはおすすめしません。
それはビジネスモデルが間違っていますから、
まずはビジネスモデルを人に任せやすいように組み立てなおしてから、
雇用について考えていくといいですね。
追伸
雇用って、
他人の時間を金で買っているようなもの・・・
とは僕は思ってないです。
以前、10ヶ月だけサラリーマンしていたときに、
当時の社長に言われました。
「ほんとは全部、俺がやりたいんだよ。
でも時間がないから、お前らの時間を金で買ってるんだよ。
だから俺が言ったとおりに、お前らも動いてくれないと金払わん」
みたいな。
雇用関係は奴隷契約ではありません。
確かに、
お金を払う側、もらう側という立場上の違いがありますが、
それは上下の違いではありません。
責任や決定権上の上下はあっても
地位として社長が偉くて平社員が偉くないわけではありません。
そもそも、
時間を金で買っているわけでもなく、
ビジネスシステム上必要不可欠な部分をお金を払って担当してもらっているに過ぎません。
・・・てなことを考えながら、
今日も多くの従業員さんが頑張って働いてくれていることに感謝してます。