こんにちは、船原です。
「従業員雇うべきでしょうか?」
とよく質問されます。
最初に答えを言っちゃいます。
「あなたの目指している方向性による」
です。
どちらともつかない答えで申し訳ないのですが、
そうとしか答えられません。
従業員さんにもいろいろなタイプがあります。
フルリモートの正社員やパートタイマー
フルリモートの業務委託
仕事場に出社する業務委託
仕事場に出社する正社員やパートタイマー
などなど。
勘違いしている人も多いですが
業務委託契約とパートタイム労働者は違います。
パートタイムは「雇用契約」になります。
なので、相手を「雇用する」という形になります。
一方、業務委託契約は業務の契約です。
相手を雇用するわけではありません。
雇用するといろいろな責任を伴います。
一定の条件下ではありますが社会保険に加入する必要もあります。
このあたりは勉強していただくとして
知っておいていただきたいのは
雇用する
と
業務を委託する
の間には、かなり大きな差があるということです。
基本的に
「従業員雇うべきか?」
という質問をされる方の多くは
雇用するか業務委託か?
という質問ではなく
単純に自分の仕事を誰かにやってもらうべきか?
という論点かなと思います。
「雇用とか業務委託とかよくわからん。」
と考えてしまうのもわかるのですが
ここはちゃんと勉強しておいたほうがいいですね。
・・・で、本題に戻ります。
もし、あなたが
売上と利益を最大化しつつ、自分もどんどんコミットしていきたい!
という方向性なのであれば、
僕は従業員さんをきちんと雇用して
会社組織を作っていく方向性をおすすめします。
一方
自分が管理できるレベルの売上と利益を確保しつつ、より自由な働き方をしたい
というのであれば
あえて従業員さんを雇うのではなく
業務委託などを駆使して仕事を回していくほうがいいでしょう。
自由がどうのこうのではなく
とにかくリスクを排除したい場合は
雇用も業務委託もせずに
全部自分でやり続けるのもいいでしょう。
もちろん、
個人+業務委託
で大きな売上と利益を出している人もいますし
逆に、多くの従業員さんを抱えても売上と利益ともに低迷する場合もあります。
ただ、一般的には
従業員さんを雇用して
組織を拡大していくと
売上が増加し(利益の増加は正直経営スキルによる)
経営者の自由度は減ります。
まぁ、あくまで
あなたがどうしたいかです。
例えば、船原は昔から
「自分の仕事を誰かにやってほしい」
という欲がかなり強いです。
自分のモチベーションを過信していないので
できるだけ自分がやらないほうが
きちんとビジネスが回ると考えているからです。
ということで、
かなり初期から従業員さんを雇って
どんどん仕事を任せています。
ちなみに、すでに「社長業」もやっていません。
多くの会社を運営していますが、
基本的に僕は社長ではありません。
(借入金の関係で名義は社長の会社はあります)
それぞれの会社には
それぞれの経営者がいます。
僕はその会社の業績をみて
アドバイスしたり、励ましたりしています。
この方向転換を5年くらい前に行いました。
切り替え当時はマジで業績が悪化しました。
ものすごい赤字を出しまして
今でもその時の赤字の残骸に苦しんでいます・・・苦笑
ただ、結果的には大正解で
今ではそれぞれの会社でそれぞれの経営者が頑張ってくれています。
船原一人が運営していたら
到底たどり着けないような売上と利益を上げてくれています。
人に任せて売上と利益が伸ばせることがわかったので
同じように事業を作っていくことができそうです。
全部自分でやっていると、自分でできる範囲でしかできませんが、
誰かがやってくれるのであれば、上限値は高くなります。
(もちろん、採用と教育が課題となります)
基本的に誰かを雇うと経営者の自由度は減ります。
例えば、1人で運営している場合。
ビジネスは完全にあなたのものです。
法律的にどうかはおいておいて
経費も使いたい放題。
会社であれば個人事業であれ
自分が得た収益は全部自分が使ってもいいのです。
ここに業務委託の人が入ったとします。
業務委託の場合はあまり変わりません。
あなたのビジネスにはあなたしかいません。
収益から業務委託費を引いたお金は
すべてあなたのものです。
ただし
業務委託費を払う
という責任は発生します。
その分だけ、自由度が減ると考えて下さい。
次に、誰かを雇う場合。
この時点で、あなたのビジネスはあなただけのものではなくなります。
なぜなら、雇用するということは
その人に継続的に給料を払い続けるということです。
ということは
あなたがやっているビジネスをできるだけ長く続ける必要がありますね。
また、
仕事場を作って
仕事場に来てもらう感じにすると
やはり働く時間と場所も自由になりませんね。
「自分の仕事を誰かにやってもらうと自分の時間が増える」
というのもある意味正解ではあるのですが、
人を雇用した場合は一定以上の責任を伴うという感じです。
長々と書いてきましたが、
僕のおすすめは以下です。
もし、あなたが年商数億ー10億以上を狙っていきたいのであれば
業務委託云々ではなく
従業員さんを雇用して組織を作っていくべきです。
その際、
自分一人で見れる従業員さんは5人程度なので
もしもっと雇うのであれば
中間管理職的な人も雇用する必要が出てきます。
(そうなると間接コストが増えるので利益率は減少します)
もし、あなたが
自由な時間、場所を重要視するのであれば
雇用契約を結ばずに
業務委託契約の方に業務を遂行してもらい
業務量に応じて経費を払うという方向性がいいですね。
時代はどちらかというと
後者の割合が多くなってきています。
僕は、もう、
人に任せるのが常になってしまっているので
後者は選択することはできないのですが、
もし若い頃に戻って
一からやり直すなら
後者でやってもいいなーとは思います。
売上と利益の増加を追い求めても
いろんな責任がついてくることは確実です。
それが好きな人もいるし
目指している方向性じゃなかった・・・と思う人もいます。
このあたり、人それぞれなので
自分がどちらなのか、考えてみてください。
追伸
ちなみに、
一番最初に仕事を手伝ってもらったのは
母親ですね・・・
その次は
弟
ですね。
ちなみに、
僕は身内を雇用することには反対です。
経営者が人を雇うときは
「この人はずっと雇用し続ける!」
と契約する一方で
「この人は、いつか契約解消する時がくる」
と考える必要があります。
結構、タフな判断になります。
身内だと、その判断が曇ることがあります。
なので、身内を雇用することは
基本的にはおすすめしません。