よく
「キャッシュフローがビジネスでは重要なんだ」
と言われます。
そもそもキャッシュフローってなんなのでしょうか?
キャッシュフローとは
キャッシュ = お金
フロー = 流れ
なので、
お金の流れという日本語で考えることができます。
ですが、
一般的な使われ方は単なるお金の流れではなく
次の3つになります。
(1)資金繰り
(2)ビジネスにおける資金回収の期間
(3)ある期間でのキャッシュの増減
(1)を考えてみましょう。
いわゆる資金繰りをかっこ良く言うと
「キャッシュフロー」
になります。
「今月、キャッシュフローがピンチで」
という感じで使います。
要は
支払期日までに、
その支払金を手元においておけるかどうか?
というのが資金繰りです。
8月10日が給料の支払日なら、
8月10日にお給料相当額を銀行口座に入れておけるかというのが
資金繰りという意味でのキャッシュフローとなります。
(2)に関してですが、
例えば
「キャッシュフローの良いビジネスをしないといけない」
みたいな感じで使います。
現金取引で商品を仕入れて、
掛売で販売すれば
非常にキャッシュフローの悪いビジネスになります。
つまり、
銀行振込で商品代金を先払いして、
商品が2週間後に到着し、
Amazonに出品して2週間後に売れて、
入金がその2週間後だった場合、
自分のお金が手元から離れて、
増えて返ってくるまでの期間が6週間になります。
まぁ、これはまだましな方です。
(Amazonは2週間毎に振り込んでくれるので)
例えば、現金取引で仕入れて、
商品が2週間後に到着し、
出品した4週間後にクレジット決済で売れて、
その決済の入金が8週間後だった場合、
なんと資金を手元から話してから14週間も
回収するのにかかってしまいます。
すべての取引がこのキャッシュフローのレベルだとすると、
(超シンプルに考えるために利益率は0%とします)
月商の3.5倍の資金を持たないといけなくなります。
月商1000万円を達成するためには、
3500万円くらい手元にないといけません。
もし、利益率が非常に高い商品の場合、
例えば、粗利益率が50%なのでしたら、
資金は半分ですむ計算になりますが、
それでも1750万円必要ですね。
こんな感じで、
キャッシュフローが悪ければ悪いほど
つまりお金を支払ってから受け取るまでの
期間が長ければ長いほど、
同じ売上を上げるために多額の資金が必要となります。
(3)ある期間でのキャッシュの増減
に関してですが、
これは財務的な話ですね。
ちょっと難しくなりますが、
いわゆる損益計算書の「利益」で考えるのではなく、
実際に銀行口座の残高が増えているのか減っているのか、
を考えようということです。
例えば、
とある1年で
500万円の商品を仕入れて、
そのうち200万円を販売して、
売上が300万円だったとします。
この時、
利益はもちろん300万円から200万円を引いて
100万円になります。
儲かっています。
しかし、
銀行口座の残高は減っていますね。
というのも
500万円を支払って、
300万円売り上がったわけなので、
銀行口座の残高は200万円減ったのです。
このように
利益はでているのに
キャッシュは減っているということはよくあります。
この場合、
「マイナスキャッシュ・フローがでたわー」
ということがあります。
逆に
ある期間で銀行口座の残高が増えた場合は
「とりあえず、キャッシュ・フローはプラスやな」
とか言います。
このあたりはとてもむずかしい感じになるのですが、
要はビジネス(や投資)を行っていると
利益云々より、
銀行口座の残高が増えたかどうかが
重要になることも多いので、
それをきちんと管理しましょうということですね。
ということで、
一概にキャッシュ・フローといっても
(1)(2)(3)の様な使い方をされます。
いや、もっと多くの使い方があるかもしれません。
よほど潤沢な資金がなければ、
特に物販ビジネスはキャッシュ・フローの問題がついて回るので、
ぜひいろいろシュミレーションして
考えておきましょう。