こんにちは、船原です。
「成功するにはモチベーションが重要!」
であることは確実です。
なにか問題があったときに
その問題を解こうとする意志がどれだけ沸いてくるか?
自分を自分の精神がどこまで動かせるのか?
モチベーション!
超重要!
何と言っても船原。
若い頃はそもそも
モチベーション
なる言葉の意味すらわかりませんでした。
例えば、あなたがお金持ちになりたいとします。
お金がない人生という問題を解決したいわけです。
その問題を解決したいのであれば
問題を解決するために行動するのは当たり前。
お金持ちになりたいんだったら
寝食忘れるくらい
お金を得られる方法を勉強し、実践するのが当たり前。
モチベーション?
はぁ?なに寝ぼけたこと言ってるの?
お金持ちになりたいはずなのに
お金持ちになるための行動ができない?
そんなんだから成功できねーんだよ、バカじゃないの?
甘えたこと言ってんなよ。
成功したいんだったら、1日20時間はヤレ!
やらないのに成功したいなんて甘え以外の何でもない!
やれ!死ぬ気でやれ!
って思ってました。
あなたが休んでいる時、僕は仕事してる。
あなたが寝ている時、僕は仕事している。
あなたが仕事している時、もちろん僕もさらに仕事をしている。
まじでそう思ってましたし、
そうしてました。
なのである程度、成功できたとは思っています。
・・・が、
実はここに問題があります。
というのも、
人間はモチベーションを維持し続けることができるのって
ある程度、時間が限られているからです。
40歳を過ぎたおっさんの船原。
若い人がモチベーションを燃やしまくって
成功している姿を見て
「いや、まじすごい。これはすごい」
と思う一方で
「どこかで燃料が尽きる、もしくは先が見えなくなる」
と老婆心が出てしまいます。
僕も27歳で起業して
30歳くらいで年収1億円を超えました。
しかし、32歳位でモチベーション急激に低下・・・
数年ほど、マジでほぼ仕事ができないという生活になりました。
ちなみに今はその頃とは違う質のモチベーションで頑張っています。
この転換ができるかどうか、
若くして燃え尽きるか
ずっと存続できるかのキーポイントとは思います。
はい、ということで、
僕はずっと仕事がし続けられるタイプのモチベーションについては
個人的な経験もあり
あまり信用していません。
採用面接で
「モチベーションだけは人に負けません!」
と来た人が多くいますし
そういう人を多く採用しましたが
数ヶ月、数年以内にモチベーションが尽きてしまうのも見ています。
モチベーションなる言葉は
マジで信用ならないあやふやな燃料です。
一瞬の成功には適していますが
継続的な長期的な成功には適していません。
一瞬でも成功して
大金を手に入れて
その後の人生はゆっくり過ごせばいいじゃないかと思う人もいるでしょう。
そういう人も知ってます。
シンガポールとかマレーシアとかタイあたりに
若くして成功し
大金(と言っても比較的小金)を手に入れて
モチベーションを失い
ただ生きているだけのおっさんが多くいます。
若かった僕に
「俺はこれだけすごかったんだぞ」
って酒飲みながら諭すのが人生の唯一の楽しみっぽい感じです。
一度、モチベーションが尽きて
仕事のレールから外れてしまうと
エンジンを再度かけるのに大変な労力がかかります。
そして、ほぼすべての過去成功したおっさんは
エンジンを再度かけることはできません。
過去の成功を握りしめたまま
静かに余生を送っていくこととなります。
(それが悪いこととは思いません。そういう人生もまた一興です)
はい。
ということで、
モチベーションが今、尽きることなく出ている人。
あまり信用しないようにしましょう。
では、どうすればいいのか?
その方法は1つしかないと考えています。
それは
自分のモチベーションがエンジンとなる事業をやらない
ということです。
有り体に言えば
組織化
とか
仕組み化
です。
自分が頑張らなくても
収益が出るような体制を整えることです。
以前、ある投資家のセミナーに出たことがあります。
参加者はみんな、億以上稼ぐ経営者です。
そこで投資家に言われました。
「君たちは正直、俺より収入高いと思う。
なので、みんな、いまから俺と半年間旅行に行こう!
行けるってやつはいるか?」
みんな「まぁ、半年くらいなら行けるかな」
投資家「ただし、半年間、会社と連絡取るの禁止。」
みんな「えーーーー、それは無理ー」
投資家「もし半年、あなたがいなくても会社が存続し、さらに成長しているようなら、その会社は組織化、仕組み化されてると言えるかもね。そういう会社を僕は買いたいです」
とのこと。
まぁ、投資家目線なのでかなり無理筋ですけど
言っていることは一理あります。
自分がいなくても会社が回っていくのか?
自分がいなくても会社が成長するのか?
その視点を持って組織を構築できれば
自分のモチベーションが云々とか
まったく関係ない話になりますね。
もちろん
経営者の多くは能力高い人ですから
完全にいなくなるよりは
ちゃんと会社にいて、頑張ってくれた方がいいですよ!
ただ、経営者のモチベーションがボトルネックとなってしまい
会社や組織がうまく回らないという状況を作り出すことが
長期的には結構危険かなーって僕は思ってます。
ということで、今の僕の会社。
半年くらいであれば僕がいなくても全然回っていきますし、
なんなら成長もするでしょう。
ただ、僕が頑張ったほうがもっと成長するので
やっぱり死ぬ気で頑張ってます。
追伸
こんなこと書くと
「船原ってモチベーション維持がきついタイプなんだな。かわいそうに」
と思われるかもしれません。
しかし、
自己分析でも
僕はどちらかというとモチベーション維持できるタイプです。
例えば、受験勉強とかも
(いつの話やねんと思うかもですが)
1日15時間位、半年間は継続して勉強してました。
起業してからも
1日20時間くらい働いていました。
モチベーションがないと
こんな事はできません。
しかし、
それでも自分のモチベーションに頼って事業を行うことは
危険と思っています。
更にいうと
僕は人の、他人のモチベーションも信用していません。
モチベーション満タンっぽい人が
すぐに枯れていくのを何度も見てきたからです。
逆にモチベーションあるのかな?
って見る人が
静かにモチベーションの火を灯しながら
長期的に成功してく様子もよく見ています。
ということで、
モチベーションみたいなBBQで言うところの割り箸レベルの燃料はプラス要素と考えて
そういうものがなくてもどうやって結果を出していくことができるのか?
を考えるのが、経営者の仕事かなと思ってます。